「今日は................帰りなさい。

両親も心配するだろう」


「................今日は

奏多に付き添います。

連絡はしとくので....................」


「................分かった。

ママ、部屋に案内して」


「....................はい。」





奏多ママはこっちだよ、と言って

私を案内してくれた。





『230室 坂元 奏多』






ここに、本当にいるんだ................




ガララ、とドアをスライドして

私だけが部屋に入る。




「困ったことあったら呼んでね。」


「ありがとうございます。」





奏多ママは少しだけ微笑んで

静かにドアを閉めた。