ゆっくりとベッドに腰をおろす。
「................瑠奈」
「ん?何?」
「俺、お前に隠してた事がある........」
「................え................?」
紫輝が転校してきた時に
奏多と話してたこと。
奏多ママがさっき言ったことを
全力で止めていた奏多。
奏多と別れた理由も................
もしかしたらその事なのかな。
「............2人で住む前に。
家族としてやっていく前に
言わなきゃならないと思う。」
「何................?」
「............全て聞いても
俺の事好きでいてくれるか」
奏多はふりしぼって出すような
声でそう言い、私を見つめた。
そして私はゆっくりとうなずいた。