「....................緊張した....................

やべえ、俺絶対に変な顔してた」


「....................ぅっ............ひっく」


「............泣きやめよ........

あ、俺の言葉に感動したのか?」


「!!............そ、そうだけどっ........」






奏多にゆっくりと肩を抱かれ

頭を奏多の肩に乗せる。





「....................夫婦、だもんな」


「夫婦だね................」


「指輪してくれてんだ?」


「あ、当たり前じゃん............」





左手を天井に向かって上げ

キラリと輝く指輪を眺める。






「あ、奏多のお母さんとかには?

挨拶いつ行けばいいかな............」


「あーーーー................

んじゃ不動産屋行く時は?

いつでもいるから。親」





そっか、とうなずき奏多に抱きつく。


奏多は黙って私の頭をなでる。