「....................奏多君」




パパが初めて口を開いた。

そして奏多はゆっくり顔を上げる。




「僕はね、瑠奈を17年間大切に

ここまで育ててきた。

とても優しくて人を思いやれて

僕の自慢の娘なんだ。

................でね、昔奏多君と瑠奈が

2人で遊んでるのを見てたけど

瑠奈が1番笑顔でいるのが

奏多君と遊んでる時だったんだ」


「パパ................っ」


「お義父さん................」





パパは優しく微笑んで

うなずきながら話していた。



奏多も体を起き上がらせ

パパの事を真剣に見つめていた。




「................君といると

瑠奈は楽しいだろうし笑うし

そんな瑠奈が僕も1番好きだった。

だから....................これからも

瑠奈の事を笑顔にしてね。

幸せにしてやってくれ。

瑠奈が子供を産む時も

側にいてあげてくれ。

...........瑠奈をよろしく頼むよ」





パパはゆっくりと奏多の方に

体を向けて頭を下げた。




「................幸せにします

俺の全てを瑠奈に捧げます」


「................ありがとう。」


「................奏多君、

18歳になるまでも夫婦として

やっていくんだから............

今日は奏多君泊まってって?

もちろん瑠奈の部屋で♡」




ママは手を合わせながら

キラキラした目で私達を見る。



そして奏多に支えられながら

私は立ち上がり



私の部屋へと向かうのだった。