時計の針が進む音だけが響く。
私と奏多が隣に座り
ママとパパと向かい合う。
奏多はすう、と息を吸い話し始めた。
「僕は去年の4月から
瑠奈さんとお付き合いさせてもらい
様々な事を乗り越え
..........瑠奈に子供ができて
学校をやめて家族として生きる事を
決意しました。
まだ17歳で何も分からない
僕ですけど必ず瑠奈さんと子供を
守ります。
だから............18歳になったら
瑠奈さんを僕にください。」
奏多は床に座り頭を下げた。
私は最近泣いてばっかりだね。
声を堪えながら私は泣いた。
大粒の涙を流しながら
私は泣いていた。