「ど、どうしたの奏多」
「............ちゃんと言ってなかったから」
そう言うと、奏多は
深く深呼吸をして小さい箱を出した。
「................瑠奈、俺の子供を
産む決心をしてくれてありがとう
俺と出会ってくれてありがとう
俺を好きになってくれてありがとう
俺の事諦めないでくれてありがとう
........産まれてきてくれてありがとう
俺はお前と子供を........絶対に守る
だから................俺と結婚して下さい」
ゆっくり開いたその箱には
きらりと輝く指輪が入っていた。
奏多の言葉で
私は涙が止まらなかった。
人生で1度きりのプロポーズ。
私は指輪を受け取り、
涙を流しながら笑って
「私でよければ。
奏多のお嫁さんにして下さい」
と、ひざをついて座っている奏多に
抱きついた。
私達の未来に向かって
私達の学校生活は終了した。