私達の担任の先生も

悔しそうな顔で俯いていた。





「............退学するしかないだろう

ただでさえそういう行為を行い

今、お腹に命が宿っているんだ。

責任は君達にある。」


「........そう、ですか....................」





私の手を握る奏多の手の力が

少し強くなった気がした。






「................この書類にサインしたら

退学届成立だ。

親御さんには息子、娘に任せると

電話で言われているからな」


「校長............!!」


「........ペン貸してください」


「奏多....................!」





奏多はテスト用紙に名前を書くように

いつも通り名前を書いた。




「................市川は?」


「................奏多が退学して

私が退学しない訳ないです。

私も退学します。」





奏多からペンを受け取り名前を書く。






校長先生は書類を持ち立ち上がる。