「............2-Aの市川と坂元か。

先生から話は聞いたよ」


「........俺から話しといたから」


「............あの、それで............話って」





奏多は私の手を握ったまま

校長先生に話しかけた。






「............だいぶお腹大きいじゃないか

学校生活も大変だろう

周りの目も................」


「........結構気づかれると思います」


「そうだろう............

........................君達は何を望む?」


「................え?」





校長先生はいつもの厳しい目で

私達を見つめ、答えを待つ。





「望むって............?」


「市川だけ学校を退学するのか?

それとも2人一緒に退学か?」


「............退学は、したくありません」


「................何?」