「瑠奈、幸せになれよ。」


「........うん。ありがとう。紫輝........」


「じゃ、行くから。」





私は奏多に肩を抱かれたまま

紫輝の部屋を出た。





この瞬間から私達は

新しくスタートしたんだ。






「奏多、あの、肩................」


「ん?何だよ?」


「み、みんな見てる............」






紫輝と付き合った事の噂が

やっと消えた今。




また奏多といるとなると

ザワザワは大きくなるばかり。






「え、奏多!!??」


「健....................」


「え、お前瑠奈ちゃんと............」


「俺たちまた付き合ったから。

安心しろ。健」


「健、色々ありがとうっっ」