「結構ラブラブっぽかったよねー。あれ、島崎君だよね?」

き、気のせいかな。

少しこの人達の口調が変わったような……。


「付き合ってるの?」

「ち、違う……」

必死に否定しようとするけど、私の声は思ったより小さかった。


「ふーん。何もないのに抱き合うんだ?あんた、最低だね」

そう、女子の1人が言ったかと思うと……

「わっ!」

突然イスを倒され、お弁当を落とされた。


「あんたのやってる事、たらしだよ充分に。何?人気者の島崎君と仲良くなって私達に勝とうとでも思ったわけ?」

「そ、そんなんじゃ……」

「言い訳すんじゃねぇよ!」

「……」


教室中の視線がこっちに向く。


こんな状況じゃ、蓮斗も助けられないよね……。





「幼馴染み、って言ったら納得する?」