「蓮斗!」

女の子と一緒に帰る蓮斗に後ろから声を掛けた。


「!?ち、千佳……」

蓮斗は私を見て驚いた後悲しそうな顔をした。


「蓮斗……私……やっぱり貴方の事……「わりー……俺、もう千佳とは……一緒にいれねぇ……」


……え?
どういう事?

「れーんと。早く行こ♪」

「あぁ」


……腕組んでる。

そっか。
その子の事、好きになっちゃったんだね。

だから私から……

「う、う……ヒエッ……」

目からこぼれてくる涙は地面に落ちて……。

私の蓮斗への『好き』の気持ちを胸から落としているように感じた。