昼休み｡

私はいつものように1人でお弁当を食べていた｡


「ねぇねぇ大島さん｡お弁当一緒に食べない？」

クラスの女子が私に話しかけてきた｡


こんな誘いは珍しい｡
今まで一度もなかった｡

でもなんか嫌な予感がする｡

でも断ったら……何かされそうだよね｡


「うん」

小さく返事した｡


この後襲いかかる不幸も知らずに｡




声をかけてくれた女子に着いて行って、他の女子が座っている所に座った｡


「大島さんてさぁ｡好きな人とかいるの？」

「へ！？」

突然の質問に困った｡

まさか、普通の友達にするような質問、されるなんて思わなかったから｡


「い、いない……」

「えぇー嘘ー｡朝抱き合ってたじゃーん」

「！？」

な、何で知ってるの！？

だ、抱き合ってたって私が蓮斗に慰めてもらってる時……だよね｡


まさか見られてたなんて……｡