「ど、どうして……」

前には蓮斗と見知らぬ女の人がキスをしている光景。

「だ、誰よ……」

「!千佳!」

ビクッ!

蓮斗に名前を呼ばれて嬉しいはずなのに、今は何故かとても悲しい。


「勘違いすんなよ?これはその」

「勘違いなんてしてないよ。蓮斗はこの人が好きって事でしょ?」

心では慰めてって思ってるのに、口から出てくるのは皮肉な言葉ばかり。


「千佳。だからちが「あの告白も、私をからかう為だったんだね」

どうして心で思ってる事を言えないんだろう。


「千佳……「言い訳は聞きたくない。……バイバイ」


今は何も聞きたくなかった。
蓮斗の言葉を聞くのが怖くて逃げてしまった。


私、臆病だね。