「っ……」

目を覚まし、一番最初に視界に入ったのは


「蓮斗……?」

川本君と向き合う蓮斗の姿だった。



「千佳。目、覚ましたのか」

「もうちょっと寝てて欲しかったなぁー」


川本君が怪しげな笑みを浮かべた。

正直言って、怖い……。



「千佳。自分の体、見てみろ」

「え?」

蓮斗に言われて、自分の体を見てみると……



「な、何これ!」

腰辺りのところに何かの装置が装着されていた。


「爆弾。あと30分のうちにそれを解除しないと君達は吹っ飛ぶってわけ」



おかしい。
おかしいよ川本君。

人が死ぬんだよ?
殺そうとしてるんだよ?


なのに……なのにどうして笑っていられるの?
どうしてそんな……嬉しそうなの?