「し、島崎君……何でここに……」
「心配になってな。先生に内緒で出てきた。で、千佳。キスってどういう事だ?」
「……してたの」
「え?」
「優子ちゃんが蓮斗にキスしてたの!」
「……」
私は何も言えず、黙っていた。
「……そう……なのか?大島」
「……」
何も言えない。
このままじゃ、千佳と仲直り出来ないよ。
「梨木……」
「……」
3人の間に沈黙が走る。
「もし、キスした事が本当でも俺の記憶上にはない。梨木には悪いけど」
ズキッ……
島崎君の言葉が深く胸に突き刺さる。
「千佳。梨木を信じてやれ。千佳の大事な親友なんだろ?」
「……」
島崎君は優しいね。
だから……あんなに人気なんだね。
私だって……好きになるわけだ。
「梨木は絶対千佳を裏切らない。千佳も分かってんだろ?」
「……うん」
「なら、信じてやれ」
島崎君の笑顔にドキッとする。
千佳も顔が赤くなってる。
「……優子ちゃん。ごめんなさい、私……優子ちゃんの事信じてなかった」
「千佳……」
「優子ちゃん。仲直り……したいです」
「ち、千佳……私も……したい」
泣きながら、千佳の手を握った。
「島崎~!!」
「あ、忘れてた」
すべてが解決した後で先生が走ってきた。
「何でここに来ちゃったんだよ!女子だけの問題って言っただろ!」
「うるせーな。良いじゃん別に」
でも、島崎君がいなきゃ私達仲直り出来なかったんだよ、先生。
「良くないよ!」
ていうか、先生のキャラってこんなだったっけ?
「はいはい。さ、病院戻るか」
適当に先生をあしらうと島崎君は病院へ戻った。
「あ!待て島崎!」
先生もそのあとを追いかけた。
「「あはは」」
その様子を、千佳と一緒に笑った。


