昼休み

「大島さん一緒に食べよー!」

クラスの女子が全員で私に近づいてきた。


「千佳。行こ」

その横から割って入って、私の腕を引っ張った。


優子ちゃんは色んな意味で大物かもしれない(笑)



着いた先は屋上。

嬉しいな。
この場所、私好きだし。


「ほんとあいつら何なのよ。島崎君に近づきたいがために千佳に近づくなっての」

誰かが自分のために怒ってるなんて嬉しい。


「千佳もそう思わない?」

「え!?あ、う、うんそうだね」

ちょっとボーッとしてたから聞いてなかった。


「千佳、聞いてなかったでしょ」

図星を突かれてちょっとドキッとする。


「……」

「もう千佳ってば。ま、良いや。お弁当食べよっか!」

「うん」


優子ちゃん……色々ありがとうね。