先程の栞という名の少女と目が合う。


「誰?」

(え?わ、私…?なんで見えるの?!)


「ちょっと、こっちきて。」


おもむろに腕を掴まれそうになった…が透けた。

栞は驚きの眼差しをマリへ向ける。


「あなた、何者?」


「え、あの…」




「はっきりして。」






「わ…たし……幽霊なんです…。」