「ああ。1年でどれだけ集められるかは分からないが、それくらい存在意義持っておいた方がいいかもな。」

「ありがとう、ハイネ。私頑張る。」

「おう。また暇な時話そうぜ。」

「うん。またね!」


ハイネが見えなくなるまで手を振ったあと、あの家に帰った。


「そろそろ夕飯の支度をしなくちゃねー」


おばさんの声が聞こえる。

(もうすぐ、夜。)


徐々に太陽が傾き始めている。


すると、

「ただいまー」

「お邪魔しまーす!」


今朝の少年の声と、元気な少女の声が聞こえた。


「あらー、栞ちゃん!ウチに御夕飯食べに来るの久しぶりねぇ〜」