「お前はこれからどーすんの。」

「そういえば…どうしよう…」

「まぁ、大体他人の家で目覚めるときは生前にその家と何か関係がある場合が多いらしいから、しばらくそこに居た方がいいかもな。」

「あ、じゃあ…そうする…」

「でも気をつけろよ。あそこの家の父親、霊感強いから。見えることはないだろうけど俺たちのことは感じてる。」

「そうなの…?」
(なんだかおじさんに悪いことしちゃったかな…)

「あんまり無闇に人には近付くなよ。それこそ、見えたら取り返しつかないからな。」

「わかった。ありがと、ハイネ。」

「あと、これ持っとけ」



ハイネがクロスのペンダントを差し出す。


「これは…?」

「クロスの下が空洞になってる。まぁ、吹けば俺にわかるってこと。」

「来てくれるの…?」

「んなこと誰も言ってねーだろ。」