「お前が落ち込むなって」
頭を撫でられて顔を上げると、流川が優しく微笑んでいた。
「その膝、さっき吹っ飛んだときにやったのか?」
「うん。案外衝撃的だった」
「血は出てねーな」
ちょんちょん。
長い指先で、私の膝の赤い部分をつついてる。
「少し冷やしとけ」
そう言って新しいおしぼりに手を伸ばした流川は、それを私の膝に乗せてくれた。
「ありがと、流川」
「ん」
「なんか、優しくない?」
「気のせいだろ」
「ふふ。そだね」
なんて。
ちょっとイイ感じで見つめ合ってみても。
「バカ祐二~~~~!!!」
「いでででっ!!」
プロレスは続いている……。


