「?????」
――まさか。もしや。
「すすす、すみませんっ!!!」
思ったとおり……入口の床の上には、尻もちをついた仲居さんが足をバタつかせていた。
夏の温泉の、あの日みたいに。
流川も同じことを思っていたのか、
「タイミングもばっちりだな」
顔を見合わせた私たちは、苦笑い。
「わ、わわわ、わだしったら……ま、またまたお邪魔してしまってっ!!
ほ、ホントにすみませんっ」
「……ふっ」
「ぷぷっ」
やってる、やってる、ほふく前進の逆バージョンみたいなやつ。
尻もち状態のまま入口に後退してるけど、足袋ですべってうまくいかないっていう。


