「だって、弱いんだもん……そこ」
「知ってるし」
「……知ってるしって」
「もっと出させてやろうか? ……その声」
甘い体温は、私の唇を何度も何度もついばみに来る。
まるで味見をしているみたいに、時々、私の様子をうかがいながら。
甘く、次第に深くなっていくキスの雨。
思考が奪われて、何も考えられなくなっていく。
「……ん…る、かわ…」
声が、かすれる。
重なった胸が、苦しい。
流川の右手が、私のそれを確かめるようにして浴衣の上から触れた時。
―――ドドドド、ドスンっ!!!
いつかみたいに、盛大な音が部屋に響いた。


