両手両足で後ろにズリズリと後ずさったけれど、
「こら、待てっ」
「ひぃぃぃっ……!」
がっちりと足首を捕まえられた。
「オレから逃げられるわけねーだろ?」
その手で「ぐいっっ」と引っ張られると。
「あひゃっ!」
畳の上に大の字になってしまった私のカラダは、
またぐように這い上がってきた流川の下敷きになってしまった。
「ご、ごめんなさいぃっ」
「いや、許さねぇ」
「ちょ、るかわっ……? は、離してってば」
「うるせー、黙れ」
「ご、ごめんってばっ」
「いいから黙れって」
両手を畳の上についた流川の腕が折れて、私の視界を奪う。


