「よく似合ってますよ~。カエルさん、赤い色、お好きなんですか?」
いやいやいや、カエルに意志はないですよ、仲居さん。
「でもカエルさん、ホントは冬眠しなきゃならない時期ですよねぇ。寒いところ、わざわざありがとうございます~」
「ぶっ!」
「……ふっ」
「ぷぷっ」
「ぶぶぶぶーっ!」
ナイスだよ、仲居さんっ。
どこまで本気なのか分かんないけどっ。
「では、お部屋へご案内しますね」
仲居さんのあとをケラケラと笑いながら着いていく私と流川と麻紀……って、あれ? 祐二くんは?
「君たちどこから来たの? あとで一緒に卓球でもしない?」
……あ~
……また女の子のグループにちょっかい出してるし。


