すごくウレシイ時間なのに、


「……あ~あ」



おもわずため息が漏れてしまう。



「なんだよ、ため息なんてついて」


「……明日からひとりで寝るんだなぁと思ったら寂しくて」



そう言った私にふっと笑った流川は、おでこをコツンとくっつけた。



「毎日、オレにイタズラされたいってわけか?」


「え?」


「こんなふうに」


「……ひゃっ!」



わき腹をくすぐられて、思わず身をよじる。


逃げようとした私の体を、流川はぐっと抱き締めた。



「一生会えなくなるわけじゃあるまいし。自分のアパートに戻るだけだろ?」


「うん、そうなんだけど……」



流川と一緒の生活に慣れちゃったからさ。


やっぱり少し寂しいよ。


くすん。。