レンタルな関係。-続々編-(仮)


「青木さん、ああ見えて好奇心旺盛だろ? 渡り船に乗ったら死ぬのかと思いながらも乗り込んだらしいんだわ」


「ええー? なんてことを」


「まったくだよ。無邪気なのにもほどがあるってもんさ。いい歳して」


「冒険家だなぁ」


「無鉄砲っていうんだよ」


「で? で? 渡っちゃったんですか? 三途の川」


「それがよく覚えてないんだってさ。目が覚めたら病室で、息子さん夫婦にぎゅっと手を握られていたって」


「そうなんだ」


「きっとね、その息子さんたちが呼び戻してくれたんだよ」


「うん、そうですね」



麻紀も流川も、神妙な顔でうなずいている。



「どれ、戻るかな。2時間ドラマが始まっちまう。今日は玉木が出るんだよ」


「ああ~、あのイケメンの」


「最近のお気に入りなんだ。昨日、ファンクラブの入会手続きも済ませてきたし」


「マジっすかw( ̄▽ ̄;)w」



後藤さんも、いつまでも好奇心旺盛で何よりです。ハハ。