「じゃあ…そろそろ仕事に戻ろかな。」
「あ、はい…。」

でも、これで会えるのが最後じゃない。





これからも…会える。


「じゃあ、また連絡する。」
「はい。仕事、頑張って下さい。」

私は上から見下ろしている佐々木先生にペコっとお辞儀してから教習所を後にした。











まさか教習所でこんな出会いがあるだなんて、思ってもいなかった。

まさか、教官のことを好きになっちゃうなんて。


まさか、両想いだったなんて。





人生、どこで何があるかなんて誰もわからない。

いつどこに運が落ちてるかなんてわからない。


だから面白い。
だから楽しい。
だから悔しい。
だから悲しい。






車の中から始まった恋。




ー車内恋愛。




これは、まだまだ始まったばかり。