車内恋愛。

「一目惚れだったのかも。」
「へ……?」


その声に顔を上げる。

目に貯めていた涙がぽろっと頬を伝った。


「説明会のとき、一人だけ幼い子がいてるな〜って思って。そしたら、俺が説明することに対して頷いたり、きちんと線を引いたり。他のおじさんおばさんの間で一人違ってた。それに、すごく笑顔がキラキラして見えてさ。」

え、え、え?


「それがすごく印象的だった。実際に技能担当したらすごく良い子だな〜って、大学4回生なのか!って。その一時間が俺は楽しかった。話ながらも真剣に運転する…森川さんに俺は…」

先生と目が合う。


「いつしか、心惹かれてたのかも。3年ほどこの仕事をしてるけど、こんなの初めて…教習生に特別な感情を抱いたのは。」

目を反らせない。

初めからそうだった。


瀬口先生はいつも私の目を見て、きちんと話してくれる。


「森川さんのことが…














好きだ。

付き合ってほしい。」











それは、私が先生には伝えたかったこと。



これは、夢?



夢なの??





先生が…私のこと……



好き?




付き合う…??





お願い、夢なら覚めないで。



お願い、これは現実なんだよね。