ロビーで待つ。

その時間が一番嫌だった。

途中で止められなかったってことは、大丈夫だと思ってる。

検定中、点数を下回った時点で検定は中止となる。

私は最後まで出来た。
大丈夫…だよね??


しばらくして、3号車の2人が戻ってきた。

ということは、そろそろかな?
緊張。



シーンとしたロビー。
やけにドキドキする。



「大山くん。」
「はい。」

一人の教官が紙を持ってロビーに来た。

「修了検定、合格です。おめでとう。 」


「森川さん。」
「はい。」

すごくドキドキする。

「合格です。おめでとう。」

ー合格。


「あ、ありがとうございます!」
「このまま学科も受ける?」
「また違う日に受けます。」
「じゃあ、その日を予約して、今日は終了ね。」
「はい!」


受付に行く。
「仮免学科試験の予約いいですか?」
「はい。おめでとうございます。いつがいいですか?今ならどの日にちも空いてます。」
「じゃあ…月曜日でお願いします。」

今日が土曜日だから、2日勉強できる!

「わかりました!では、月曜日ですね。12時半までに来て下さい。」



修了検定に合格したことがすごく嬉しい!!

瀬口先生…は今教習中かな?
「瀬口先生を呼んで下さい。」なんて言う勇気もない。

報告したい。けど…。
連絡先とか知ってたらいつでも言えるのにな。

時間を見ると、12時40分。
私は14時からバイト。
次の送迎バスに乗って帰らないと遅刻する。

ーまた、担当してもらえたら、そのときにお礼を言おう。


そう思って、私はバスに乗り込んだ。