私は旬さんに言われた通り、コンビニに向かった。



駐車場には知ってる車が。


ー旬さんの車だ。


その車の前に立ってる人…。





「未玖。」


「旬さん…。」


「なんで俺、会いに行くって言ってたのに帰っちゃうかな〜。未玖に会えると思って今日頑張ってたのに。」

「すいません…。」


あまりきちんと顔を見ることができない。

「柿原さんが森川さんの様子が変だったって言ってたからさ。なんかあった?」


なんかあった?…って、なんかあったよ…。
だけど、だけどだけど…!!!



「旬さんって…モテますよね?」

「え?」

「旬さんみたいなひとが教官だったら女の子は絶対嬉しいし、みんな私みたいに旬さんのことを好きになっちゃうと思います。」

「未玖…?」

「教習生だって…可愛い人とか綺麗な人とかいるし、そんな人と車に2人きりって旬さんも嬉しかったりするんじゃないですか?私より綺麗な人とかいるし…」

私、何言ってんだろ。

でも、止まんない。


こんなこと言いたくないのに…



「未玖!!!」