「ではもう一度席変わりましょうか。」

「はい。」

次は教官が車を運転し、移動させる。

「またここから乗り替わって運転してもらうからね。」

「はい。」

「よし、じゃあ席変わりましょう。」

私が運転席に座る。
もうそれだけで、変な感じ!

エンジンをかける。

「私が言うとおりに運転してもらいますね。まずは、左に合図。」

「あ、はい。左に…合図…。」

カッチ、カッチ、カッチと音が鳴り出した。

「それからドライブに切り替えて、ハンドブレーキを…」

お、今回はハンドブレーキはすぐに倒せた。

「で、発進する前に確認。ミラーよし、右よし。」

「ミラーよし。右よし。」

「このときに、後ろから車が来てないか確認してね。」

「はい。」

「じゃあ、行きましょう。」

ブレーキペダルにあった足を徐々に上げていく。車が動き出す。

「道に合うようにハンドルを回してみよっか。少し左に回してみて。」

少し回してみる。

「あ、真っ直ぐになった。」

「そうそう。こんな感じで。まずは一周してみようかな。で、道路の真ん中を走るようにね。もう少し左かな?」

「はい。」

慣れない、慣れない、慣れない。

ビビりすぎて、ブレーキから足が離せません。

アクセル踏んで、スピードを出せる日は来るのかな?ってほど。


「カーブですね、ブレーキで減速〜、はい、ハンドルをきりましょう。」

教官に言われるがままにする。

「そうそう、そんな感じ。はい、もう一回カーブ。ここはさっきより、少し急ですよ?」

「はい!」

いやー、私が、私が、運転してますよ!?
こんなお子ちゃまが!

私の身長は151cmだからシートもすごく前にしてます。笑