「ゆり」 名前を呼ばれて手を引かれる。 つかまれた手が熱くなる。 すべての神経がそこにあるのではないかと思うくらいに。 あたしが入ると玄関の鍵がかけられた。 そしてあたしはその場で抱きすくめられる。 「俺を慰めてよ」 甘い声が耳元でささやかれる。 ドクドクと流れる血をかんじながら、あたしは静かにうなずく。