ゆっくりと瞼を上げながら茂木くんは口を開いた。
「俺、怖いんだ」
茂木くんはじっとあたしを見ながらそうつぶやいた。
「・・・・みんな俺と居るときは楽しそうに笑ってくれる。
でもさ、俺が居なくなったら、みんな俺の事なんか忘れちゃうんじゃないかって。
俺のことを悪く言ってるかもしれない。
誰も俺を必要としてないんじゃないかって。
楽しければ楽しいだけ、その恐怖が襲ってくるんだ・・・・」
・・・どうして、この人は・・・・
いつだったか抱いた私の気持ちを知っているんだろう・・・・。
でも、あなたの場合はそれは現実にはなり得ないのに。
実際にその暗闇に落とされることはないだろうに。


