「君はずっと誰も寄せ付けなかったから、隣に居てくれるだけで、ただそれだけで認められてるみたいなんだ。」
ふわりと茂木くんが起き上がりあたしの頬を撫でた。
「どうして泣いてるの?」
穏やかな顔があたしを覗き込む。
言われてあたしは自分が泣いてる事に初めて気づいた。
あたし達はただひたすら澄み渡る空を見上げ、吹き渡る風に耳を傾け、静かにそこにいた。
キーンコーンカーンコーン・・・・
自習時間の終わりを告げるチャイムが響きわたる。
「また、自習の時だけでも俺と一緒にいてよ。今日は一緒に居てくれてありがとう」
そう言って茂木くんは屋上を後にした。
寂しげな笑みを残して。


