あたしだけでは茂木くんを満たすことはできない。 笑顔もなければ、言葉数も少ないあたし。 人と関わりたくなくて、ずっと一人でいた。 あたしは誰かを必要としたくなかった。 誰かと仲良くなりたくなかった。 誰とも一緒にいたくなかった。 そうすれば、裏切られることも、いなくなられることもありえないから。 常に陰で悪口だけを言い合う女子の集団には興味もない。 あたしを見てはひそひそと話す男子とは口もききたくない。 そう思ってたのに、ある日屋上で見た茂木くんの涙に心が引かれてしまった。