夢が叶うとき

「朝日君かぁ。暖かい名前だね。」


そう言って微笑んだ。

【暖かい】そう言われたのは初めてだった。

「俺が朝日であんたが夕日。

どっちもそこまでかわんねーよ。」


そういうと、彼女はムッとしたように頬をふくらませた。


「あんたじゃない!夕日よ!」


そういった彼女はとても同じ歳とは思えないくらい幼く見えた。

そして、思わず笑ってしまうと

彼女はいきなり顔を赤くして


「な、なんで笑うのよ!」


そういって、照れ始めた。

それを見てまた笑ってしまった。

彼女の表情はコロコロ変わって面白い。



「ちょっと、私たちの存在忘れてない?」


そう、嫉妬してるように俺を睨んできた海。


「うるせぇ。黙れ海。」


そういうと、今度は海が怒り出した。

海が怒っているのを見て、空はニコニコ、夕日はオロオロしている。

なんだか、ずっと一緒にいたかのような感覚に陥っていた。