朝日side

俺の名前は長野 朝日。

年齢は38歳。

まだ若いほうだと思う。

だが、妻はいない。

愛している人はちゃんといる。


妻が死んでも、今でも彼女を愛してる。


妻 長野 夕日。

優しく、そして温かく美しい女性だった。

冷たく、暗い俺にはもったいない女性。


長野大企業の社長令嬢の彼女は明るい性格でいつも、周りには人が溢れていた。

俺は若林組の若頭だった。

なぜ俺たちが出会ったのかは、二人の友人のおかげだった。


二人の友人の名は


島根 空
橋本 海(旧姓)



二人のおかげで今の俺がいて、
今の雷夢がいる。



「叶ちゃん…。元気にしてるかい。」


俺は小さく呟いた。