夢が叶うとき

咲side


「う、う…っん。」


目をうっすらと開く。

泣きすぎて、目をあまり開くことができない。

ただ、
誰がベッドに座っている。


俺は目を見開いた。



「か、かなう!」



俺のその声でとなりに寝ていた愛ちゃんも
起きてしまった。

「おはよ。」

何事もなかったかのように微笑んでいる。

ほんとに
彼女は俺たちの心配を裏切ってくれる。


ただ、彼女の手に刺さった点滴が痛々しい



「か、かなう。かなうぅー!」


愛ちゃんは叶に抱き着いて泣いてしまっている。

それを叶は優しくなだめている。

その時



トントンッ


ドアを叩く音が聞こえた。