雷夢side


叶が意識を失って

救急車を呼んで

彼女のポケットに、病院の診察券があったので、そこの病院にきた。

そして、
彼女は俺の目の前で眠っている。


ガラッ


「叶!」

一人の男が入ってきた。
どこかで見たことがある顔だ。

「君は…。あの、叶のこと助けてくれて
ありがとう。」

そう言って、彼は頭を下げた。

「君の名前は?」

そう彼が聞いてきた。

「長野 …雷夢です。」

そういった途端、彼は目を見開いて
俺の頬を殴った。

「出ていけ!出てけ!
2度と、叶の前に現れるな!」


そう冷たく言い放った。

あぁ、思い出した。

彼はあの時の若い警察官だ。


「すみませんでした。」

俺は病室のドアを挟んで、深く頭を下げた