夢が叶うとき

頬に熱い何かが伝う。
拭いたいけど、
手が…動かない。

「いや…。イヤ」

「か、叶?」

雷夢が私に触れようとした。

「イヤァァーーー」

私はその手を振り払った。
そして、耳をふさいだ。
何も聞こえないように。
涙が次から次へと頬を伝う。

苦しい
苦しい
助けてください。
息ができない
誰か
誰か
助けて。

意識がうすれていく。
あぁ、このまま死ぬのかな。

お父さんとお母さんの所へ
行くことができるのかな?

あぁ、違うか。
私はもっとシタヘ
下へ下へ

遠くで、
誰かが、私を呼んでる声が聞こえる。
私の愛しい、誰かの声が