夢が叶うとき

叶side

HRが終わり、荷物をまとめて教室を出た。
そこには、
とても愛おしくても、決して結ばれてはいけない、大好きな彼の姿があった。

「叶。話があるよ。」


雷夢に連れてこられ、屋上にやってきた。
雷夢と話すのは、あの抱きしめられた日以来だった。
雷夢の後について行きながら、
手の震えが止まらない。

ガタンッ

屋上のドアが閉まる。
2人だけの特別な空間が生まれる。

「叶。話がある。」

「うん。なにかな?」

できるだけ、できるだけ冷静を装う。

「俺、前に飛び降りようとしてたじゃん。その時の話、聞いてくれる?」

「え?う、うん。」

この時、私はまだ
彼の持っていた闇を
受け入れることができなかった。