夢が叶うとき

愛美side

叶。
私のかけがえのない、大切な親友。
私を闇から助けてくれた叶。
大切な、大切な叶。

「あ、咲さん。」

今日は、まだ発作から目を覚まさない
叶のお見舞いに来た。
そこにいたのは
咲さん。叶のお兄ちゃん。
そして、私の好きな人。

「お、愛ちゃん、叶の様子見に来てくれた
のか?」

そう言って、少し目を赤くして、
私の大好きな笑顔を向けてきた。

「はい。大切な親友ですから。」

私が微笑むと

「ありがとう。」

少し顔を歪ませて、彼はそう言った。
私もつられて顔が歪む。

ガラガラッ

病室を開けると
とても綺麗な
まるでお姫様のような
私の大好きな親友の顔があった。
私の頬に一粒の
たった一粒の涙がこぼれた。
そして、あの頃のことを思い出していた。