「ごちそうさま。」

そのまま、会話もなく
綺麗にカレーを食べ終えた私は
自分の部屋に向かった。

「叶。身体冷やすなよ~。」

今は夏なのに、
エアコンもない部屋で
どうやって身体を冷やすっていうんだ

「わかったよ~。」

軽く返事をして部屋に入る。

部屋に入ると、音も、光も、すべてが遮断された。
この世界に独りぼっちみたいだ。

知らぬ間に頬に伝う涙

だんだんと薄れていく意識

(あっ、倒れる)

バタンッ!

(あ〜あ、大きい音なっちゃった。
咲ビックリしてるだろうな~。)

そんなことを考えていた
意識がそこでプツリと
途切れた。