愛ちゃんの叫びにも似た声が
廊下に響きわたった。


「うそ…嘘でしょ?」


「いや、確かに笑ってた…はず。」


なんか、
愛ちゃんにそう言われると
自信がなくなってくるけど…。


「うそ。あの冷血人間王子の笑顔を見たの?」


冷血人間王子って。笑

なんで人間つけたの?

冷血王子でよくね?って
ちょっと心で突っ込んでみる私。


「うん。優しそうにニコーって!」


そう言って私もニコーってやってみせた。


「叶。顔が馬鹿みたいになってる。」


あっ
ひどい。この人ひどいです。

確かにもともとひどい顔だってわかってるけど、そこまで言わなくても。

少し泣き真似してみたら、



「さて、どうして雷夢くんとお近づきになったのか、教えてもらいましょー!」


スルーされました。