いつだって。

～拓海side～

”キーンコーンカーンコーン”

久しぶりに聞く
学校のチャイム。

廊下を歩いていたとき
ふと窓の向こうにある
渡り廊下に目をやると
今朝会ったあの子が男子生徒と
笑いながら歩いているところが
目に入った。

｢…あの子…｣

...って俺今何考えた？

いやいや、違う。

｢ふぅー｣

俺は深呼吸をして歩き出した。

～拓海side～