いつだって。



すると同時に踏切が上がり
俺は何かお礼をしないとな、
と思った。

メモ用紙を取り出し、
そこにアドレスと番号を
書いて彼女に差し出した。

「これ、俺のアドレスと番号!
次会う時に返す!本当にありがとう!!」

俺はそう言い、
彼女が貸してくれた自転車に乗って
学校へと急いだ。

...同じ学校に行くなんて
その時の俺はすっかり忘れていた...

~拓海side~