まだ春だというのに 俺の額には汗が流れている。 人混みをかき分けて どうにか踏切の目の前まで来れた。 ”カンカンカン...” ...って全然通れないし...。 「...やっべぇ、遅刻だ...」 ...? 隣から視線を感じる。 小さく呟いたつもりだったが 俺の声は見事に聞こえていたらしい。