片山があたしの笑顔に明らかな嫌悪感を見せたとき、 ──キーンコーンカーンコーン── 謀ったようにチャイムが鳴った。 なにも言わず、片山は席に戻る。 ありがとう。 でもあたしは、諦めたいんだ。 優衣と仲良くするのさえ心が痛くて。そんな自分がいちばん嫌なんだ。 だから、ごめんね。