でも最近は、日和はときどきとてつもなく日和らしくないことを言うんだと花恋が言っていた。 「あのひと、かっこいい!」 「彼氏にしたいー」 「好きかも」 ひどく泣き出しそうな顔で、 それでも普段みたいな笑顔で、 そのどうしようもない状況を作ったのは私だって分かっているけど。 日和のほうがわたしより何ヵ月も前から海のことが好きだった。 そんなこと、 知っている。