失恋ノート



「ねぇ、海、こっちもみていいー?」


「いいよ、いっぱい見よう」


ふたりで手を繋いで歩き始めたとき、



「花恋にはぜったいこっちのほうがいいと思うけどな〜」

「え、その靴はばっちり日和っぽいデザインじゃない?」




────日和!?

────花恋!?




優衣もこっちを向いて首をかしげた。


「もしかして、あたしらの知ってる日和と花恋かな?」